第二章:人体の働きと医薬品-その1

神経系って何?

人体は、個々の器官が神経系によって制御されています。
機械の回路みないなのが、人体でもあるのです。

神経は細長い神経細胞がつながってできたもので、情報伝達を受け持っており、中枢神経系末梢神経系に分かれます。

中枢神経系は脊髄で、末梢神経系は自律神経体性神経です。

脳には「大脳」・「小脳」・「脳幹」に分かれています。
また、自律神経は交感神経副交感神経に分かれます。
体性神経は知覚神経運動神経に分かれます。

たくさんあるのですが、ここで重点的に覚えるべきは交感神経副交感神経でよいとも思います。
余裕があるなら「脊髄」を覚えましょう。
さらに余裕があるなら「知覚神経」「運動神経」も覚えましょう。

神経細胞は、神経繊維とも呼ばれており、ほかの細胞とは違ってブドウ糖だけを栄養分として活動しているとか。
神経細胞内では、電気信号にて伝達しますが、神経細胞同士、もしくは器官の間には隙間があり、そこでは神経伝達物質と呼ばれる化学物質を出すことによって情報を伝えます。

中枢神経系

脳には、ほぼほぼ脳の真ん中あたりに「間脳」と呼ばれる部分があります。
この間脳の中の視床下部では自律神経の調節や、ホルモンの分泌、温熱中枢と呼ばれる体温の調節や、睡眠と覚醒の調節を行っています。
大事な部分なので、覚えましょう!!!

脳は神経細胞の集まりでできていて、唯一の栄養素のブドウ糖は体全体の約25%を消費しています。
また、酸素についても約20%も消費しています。
これだけ多くの量を消費しているため、これらを運ぶ血液は、心臓から全身に送り出される量の約15%は脳に流れています。
なんともキリのいい感じに25%、20%、15%となっているので、覚えやすいと思います。

第一章でも登場したワードですが、血液脳関門という関所があります。
脳には不要なものは血液を通って入ってこないようにブロックされます。
必要なものしか血管から出られないように選択性が高くなっているのですが、赤ちゃんは未発達なため、その選択性が低くなっています。
そのため、医薬品の成分が脳に達しやすくなります。

脊髄

名前が似ているので、ごちゃ混ぜになりやすいのですが、脊椎(背骨)の中にある神経の束です。
脳からの命令を抹消(手足や筋肉・臓器など)へ、末梢から得た情報を脳に伝えています。

今スマホをもってこのページを見ているアナタ!!!
親指でクイックイッと上に向けてスクロールしていませんか?
その動き、脳からの指令が脊髄の神経を通って、親指を動かす筋肉に伝わって動いているのです。
また、冷たいもの等を触って、冷たい、温かい等の情報は、皮膚からの刺激が脊髄を通って脳に伝わって、その感覚を感じているのです。
ただ、常に脳からの指示で動いているのではなく、緊急時には脳を介さずに、運動神経に直接刺激を送ります。
これを脊髄反射と呼びます。
聞いたことありますよね?

末梢神経系

体性神経

知覚神経と運動神経に分かれます。

知覚は五感のことで、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のことです。
目で見たもの、聞こえたもの、すっぱいや甘い等、臭いやいい匂い、柔らかいや硬い、これらの感じ取った情報を脳に伝えるための神経です。
運動は手を挙げる、指を動かすなど、筋肉に伝えて動かすための神経で、この運動神経によって自分の意志で動かせる筋肉のことを随意筋といいます。

自律神経

とても重要な部分です!!!
絶対にマスターしてから次の章に進みましょう!

自律神経は自分たちが無意識のうちに体の機能を調節しています。
体温調節や心臓の脈拍などを調節しています。
体温よ上がれ!脈拍よ静まれ!なんて言っても基本的には体温は上がらないし、緊張バクバクの脈拍を抑えることはできません。
状況に応じた動きをしているのは自律神経があるからです。

自律神経は交感神経と副交感神経からなります。
心臓や血管、胃腸などの器官を同時に支配する二重支配という形をとっている。
ただ、通常は1つの器官に対してどちらかが優位になるように互いに拮抗して働きます。

交感神経は興奮や緊張状態になった時に優位になります。
興奮しているときは、心拍数が増加しますよね!緊張した時も心拍数は増加しているはずです。
そのほかの症状としては、瞳孔が開いたり、血圧の上昇(末梢血管の収縮)、気管や気管支の拡張、膀胱では排尿筋の弛緩(排尿困難)などがあります。
交感神経の伝達物質はアドレナリンです。
一部の汗腺ではアセチルコリンが伝達物質となるので覚えておいてください。
医薬品では交感神経が興奮したときと同じように働くものをアドレナリン作動成分、逆に働きを抑えるものを抗アドレナリン成分と呼びます。

副交感神経はリラックスした時に優位になります。交感神経とは逆の働きをします。
なので、交感神経で述べた内容でいくと…
瞳孔は収縮、血圧低下(末梢血管の拡張)、気管や気管支の収縮、膀胱での排尿筋の収縮(排尿促進)が起こります。
副交感神経の伝達物質はアセチルコリンです。
医薬品では副交感神経が興奮したときと同じように働くものをコリン作動成分、逆に働きを抑えるものを抗コリン成分と呼びます。

重要なのは、どっちが優位になった時にどう器官が働くかです。
自分に当てはめて考えてみてください。そしたら覚えやすくなると思います。
走って心拍数が上がった時に、(あっ!今交感神経が優位だ!)なんて考えるといいですねよ!

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