第一章:医薬品に共通する特性と基本的な知識-その3

薬害の歴史

医薬品の副作用は、軽い症状で眠気や口の渇きがあります。
しかし、過去には副作用による薬害が起きています。

〇サリドマイド訴訟
〇スモン訴訟
〇HIV訴訟
〇CJD訴訟



サリドマイド訴訟

催眠鎮静剤として発売されていたサリドマイド製剤を妊娠している女性が服用して、新生児に四肢欠損や、先天的な異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟です。
血液新生阻害とよばれる副作用が原因で、血液-胎盤関門を通過し、胎児の器官形成に必要な細胞分れるを妨げます。
そのために生まれてくる新生児の手足が欠損していたり、視聴覚などの感覚器に障害が出たりします。

スモン訴訟

整腸剤として販売されていたキノホルム製剤の服用で、亜急性脊髄視神経症になったことに対する損害賠償訴訟です。
症状として、腹部の激痛・下痢・下半身のしびれ・次第に上半身もしびれ・視覚障害からの失明があります。
このスモン訴訟を契機に、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図る「医薬品副作用被害救済制度」が創設されました。

HIV訴訟

最近では学校でHIVについての授業があったりもするので、認知度は増えていると思います。
血友病(血が固まりにくい先天的な病)患者ヒト免疫不全ウイルスが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与をうけたことで、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。
訴訟が和解したのち、国はエイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の取り組みを推進しました。

CJD訴訟

脳外科手術に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルトヤコブ病(CJD)に罹患したことによる損害賠償訴訟。
原因は細菌やウイルスではなく、たんぱく質の一種であるプリオンとされている。プリオンは脳の組織に感染し、認知症に似た症状が現れ、死に至る重篤な神経難病です。
この訴訟後、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されました。

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